人の上に立つ立場になると、必ず直面する部下のモチベーション低下。
職場には必ずと言っていい程、1人や2人モチベーションが低い部下がいると思います。
そもそもそれって上司が面倒みなきゃいけない事なのかよ・・・と、思わず愚痴りたくなる部下のモチベーション低下。
そんなモチベーションの低い部下にどう接していけばいいのか、そしてモチベーションを上げる方法についてもお伝えします。
モチベーションと言っても人の感情は千差万別です。
人の感情を相手にする以上、必ずという方法はないのでここで紹介する方法は参考までに留めて頂ければです。
部下のモチベーションが低下している
部下のモチベーションが低下していると、上司としては何とかモチベーションを上げて貰いたいと思ってしまいます。
そうじゃないと仕事の効率が下がり、結果として自分に降り掛かってくるから(;´∀`)
人は感情で動く生き物です。
いくらお給料が貰えるから、会社にいる時は働かなければいけないからと頭で分かっていても、感情の上では別問題になるんですね。
だからモチベーションを上げる必要があります。
でも本来は、モチベーションは自分で上げるものになります。
これを他人が上げるとなると、そう簡単にいきませんよね。
それにはまず、そもそもモチベーションって何?という所から知る必要があります。
人のモチベーションには、色々な理論などがありますが、大きく分けると次の3つに当てはまります。
目標の達成
人は何かの目標を達成したいが為に、行動をしていきます。
そして1つの達成感を得ると、また次の達成感を味わう為に次の目標に取り組んでいきやすくなります。
1つの目標を達成したら次の目標!と続く事でモチベーションが維持されていくわけですね。
人に認めてもらいたい
承認欲求とも言われますが、人は誰かに認められるとテンションが上がります。
職場では上司ですが、学校では先生、家では家族になります。
これは大人であろうが子供であろうが持っている欲求で、認めて貰いたいが為に行動を起こします。
楽しい
最後は【楽しい】と感じるかどうかです。
人は楽しくない事を続けられる程強くありません。
どんなにお金を貰えようが、その仕事が全く楽しくなければ心のどこかで
辞めたい・・・
自分に合っていない・・・
と感じるようになります。
部下のモチベーションを上げる方法とは?
ここまでモチベーションについて、【目標の達成】【人に認めて貰いたい】【楽しい】とお伝えしました。
これが分かれば、自ずとモチベーションを上げる方法が見えて来ると思います。
モチベーションが低下した部下のモチベーションを上げる方法は、この3つを刺激してあげればいい訳です。
目標を達成をする為には
まず目標の達成ですが、よくやってしまいがちな失敗は、明らかに無理な目標を提示してしまう事。
これをやられると人は、
こんなの無理だ!
こんな仕事押し付けて、上司は何を考えているんだ!
とモチベーションを上げる所か、逆に下げてしまう原因になります。
そこでまず大きな目標を掲げるには掲げますが、じゃあそれを達成するにはどうすれいいか?という小さな目標を提示します。
例えば、自分の好きな子がいたとして、最終的な目標はその子と付き合う事ですよね。
これが大目標になります
だとすれば、やる事は告白する事ですが10代の中高生でもなければ、いきなり告白しませんよね?
となれば、もう少し簡単な目標を決めるはずです。
まずはデートに誘いたい、
でもデートに誘う為には連絡先を交換しないとだな、
でもその為には、まず仲良くならないとな、
となって最終的な目標である、好きな子と付き合うまでの過程で、様々な小さな目標を立てて実行していきますよね。
これを仕事でも実践していきます。
最終的な目標はここ!と決めてから、その為に必要な目標をピックアップしていきます。
モチベーションが低下している部下に小さな目標を提示する訳ですが。この小目標は必ず達成出来るけど、少しだけ難しくするのがコツです。
簡単過ぎると達成感が得られませんし、難し過ぎると挫折します。
この辺りの見極めは難しいですが、とにかく上司が 「おまえなら出来る!」 と、本心では思っていなくても提示する事が大切です!
そして小さな目標が達成出来たら、次の目標です。
これを繰り返す事で、目標の達成感を味わえ続けれるのでモチベーション維持に繋がります。
人に認めて貰いたい欲求を満たす
人に認めて貰いたい欲求を満たす為には、やっぱり褒める事になります。
本当は給料が上がったり、ボーナスが上がったり、会社から表彰されたりなど、大きな組織の中で認められれば1番のモチベーションアップになるかもしれません。
でも、そんないつ認めて貰えるかわからないものでは、人の認めて貰いたい欲求は中々満たせません。
そこで1番近くにいる上司が、とにかく褒める事が大切になります。
褒めるタイミングはそうです、上の小さな目標を部下が達成した時です。
勿論この時、最終的な目標である大目標には程遠いと思います。
でもその大目標を達成するまで何もないと、やはり部下のモチベーションは続きません。
会社という組織にいると、つい大きな成果だけに囚われて、小さな成果を見失いがちになります。
でも小さい成果であっても、部下にしてみればやっと掴んだ成果なんですね。
なので、小さな目標が達成したら部下を褒める事でモチベーションを上げる、そして誰も見向きもしない小さな成果でも、それを褒めてくれた上司に対して部下は、
上司だけは、ちゃんと自分の仕事を見ていてくれていたんだ!
と思ってくれるようにもなります。
この目標の達成と承認欲求は、セットで実行するとより効果があります。
目標の達成感
人に認めて貰える快感
この2つを同時に満たせるので、モチベーションも上がりやすく、そして維持もしやすくなります。
楽しいと思う事の重要性
3つ目の楽しいという感情ですが、個人的にはこの【楽しい】が1番モチベーションに大切な事だと思っています。
勿論、仕事が楽しいと感じるのは中々難しいです。
目標の達成感や人に認めて貰えると、仕事にやりがいが出て来て楽しいと感じる事もあります。
でもやっぱり常にというのは難しいんですよね(;´∀`)
人の感情はかなり左右されやすく、上がり下がりは誰でも必ずあります。
そこで時々いいですが、仕事以外で楽しい雰囲気を作る事も時には必要だと思っています。
朝から晩まで働き詰めでは、やはりモチベーションの維持は難しいです。
僕が以前勤めていた会社の上司は、仕事をする時と息抜きをする時間を作ったりして、緩急を付けるのが上手い上司でした。
仕事をする時はする!気を抜く時は抜く!という具合です。
部下にちょっとした冗談を言って、笑わせてもいいと思います。
仮に思いっきりスベッたとしても、場は和むでしょう(たぶんですがw)
実は、楽しくない雰囲気を作っている上司は嫌われる傾向にあります。
そして、それは次第に仕事も嫌いになって行き、モチベーションの低下に繋がっていくんですね。
職場が楽しくない→そんな雰囲気にしている上司が嫌い→仕事が楽しくない→仕事が嫌い→行きたくない
という負のスパイラルになってしまいます。
これは部下本人も、あまり気づいていない事かもしれません。
仕事をする上でも、この【楽しい】という感情は必要不可欠です。
この上司おもしろい人だな~w
と部下に思って貰えれば儲けもんです。
動物の中でも、笑顔を作れるのは人間だけです。
それだけ人は笑う事って大切な事なんです。
部下のモチベーションを上げる為に、上司の方から積極的に笑いを取りに行ってみる事も時には大切なことだと思います。
笑いの多い職場は、自然と楽しい雰囲気の職場になっていき、仕事にも楽しさを見つけていきやすくなります。
部下のモチベーションを上げる方法まとめ
部下のモチベーションが低下してしまっている時に、モチベーションを上げる方法についてお伝えしました。
仕事のモチベーションを上げて、そして維持していく為には、
目標の達成
承認欲求
楽しいという感情
の3つだと思います。
人の感情は千差万別で今回紹介した方法で、必ず部下のモチベーションが上がるとは言い切れません。
でも、どうせ仕事をするなら楽しくしたい!これは誰しも思っている事だと思います。
部下のモチベーションばっかりに気を取られて疲れてしまった・・・と、上司がモチベーションを下げては本末転倒になります。
上司も人間ですし部下を楽しくするだけでなく、まずは自分自身が楽しいと思えるようにする事も大切な事だと思います。