僕が旅を始めた時に、最初に行ったのは沖縄でしてね。
その時は沖縄本島に2週間、宮古島に2週間、石垣島に2週間と過ごしました。
それまで本州すら出た事もほとんどなかったから
沖縄って当時の自分にとって未開の地というか
もう海外に行くような感覚ですよ。
飛行機に乗るのも専門学校の海外旅行しか乗った事ないから
空港の手続きとか検査とか分からなくて焦ってたんでしょうね。
気付いたら搭乗券がなくて
そのままだと飛行機に乗れないから青ざめて
空港のスタッフに言ったら無事見つかってホッと胸を撫で下ろす事があったり。
沖縄に到着したらしたで
那覇空港前でタクシー乗ろうとしたら
「割り込みするな!!!」
って、割り込みしてないのに
勘違いしたタクシーのおじいちゃん運転手に怒られたり。
ホントね
あの頃は楽しみよりも不安で一杯での沖縄でした。
何とか最初の宿に到着したのは、
夜の20時半を過ぎたぐらいでした。
初めてのゲストハウスで、
それこそ民家を宿に改装したようなところでした。
オーナーのおばあちゃんが出てきて、
部屋や僕が寝泊まりするベッド、
フリー部屋とか共用のトイレ、シャワーの案内などをしてくれました。
それを聞きながら
「これは、とんでもないところに来てしまった……」
と、徐々に後悔の念が強くなっていきました。
特に不安だったのが、ドミトリー。
ドミトリーというのは、
宿泊者が同じ部屋で寝泊まりするスタイルのことで、
プライバシーが少ない代わりに、宿泊料金が安いことが多いです。
無職の自分にとっては
もうマジで料金だけを見て予約してました。
だから
「安いし、まあ何とかなるだろ」
ぐらいに思ってたんですよ。
ところが実際に見てみると
ベッドはカーテンで仕切られているだけ。
当然、防音なんてありません。
しかも僕にとっては
こういうゲストハウスに泊まること自体が初めて。
今まで経験したことのない環境に、
かなり面食らったところはありました。
そして、その日のドミトリーには
僕ともう一人、
ドイツ人の男性がいました。
これがね
めっちゃ怖かったんですよ(笑)
いや、別にドイツ人だから怖いという話ではありません。
外国人と同じ部屋で寝ること自体が、
当時の僕にとっては未知すぎたんです。
しかもですよ。
せめてベッドが違うところなら、
まだ良かったんです。
ドミトリーって2段ベッドが主流じゃないですか。
その宿も2段ベッドだったんですが……
まさかの
同じ2段ベッド。
僕が下段で
そのドイツ人が上段。
「いや、何で!?」
って感じですよ(笑)
他にもベッド空いてるのに、
なんでわざわざ同じベッドなんだよ、と。
初めてのゲストハウス。
初めてのドミトリー。
初めての外国人との共同生活。
そして
まさかのドイツ人と同じ2段ベッド。
旅の初日から
僕の不安は最高潮に達していました(笑)
その日はベッドで横になりながらGoogleMAPを開いて
今自分がいる場所と地元がこんなに離れてるんだってのを見て
さらに沖縄は本土とも完全に海で離れてるから
あー本当にすぐに帰れないとこに来てしまったんだな・・・
ってまた不安になってました。
だから最初は
よっしゃー!
オレは今日から自由だー!
沖縄を満喫しまくるぞー!
って感じでは全くなかったです。
とにかく不安不安で、怖くて怖くて仕方なかったのが最初の沖縄でしたね。
でね。
SNSとかYouTubeとかを見ると、
みんな凄く楽しそうに旅してたり、
美味しい物を食べたり、
綺麗な景色を見たりして、
凄くキラキラしているように見えるじゃないですか。
もちろん、それも嘘ではないと思うんですよ。
実際、僕の旅にも
SNSにあるようなキラキラした瞬間はありました。
綺麗な景色を見たり、
美味しいものを食べたり、
旅先で面白い人と出会ったり。
そういう部分を発信したいと思ったこともあります。
でもね。
こうしてこれまでの旅を振り返ってみると
僕の感覚では
旅ってそこまでキラキラしたものじゃないんですよね。
むしろ
不安になったり
孤独になったり
「これで大丈夫なのかな?」
って悩んだり。
知らない土地で道に迷ったり
泊まる場所を探したり
お金の心配をしたり。
そういう
人にはあまり見せない時間のほうが
意外と多かったりする。
少なくとも僕にとっては、
「楽しい!」だけで旅をしてきたわけじゃありません。
最初の沖縄だってそうです。
旅を始めた初日から
飛行機の搭乗券をなくして焦って
タクシーのおじいちゃんに怒られて
初めてのゲストハウスにビビって
ドイツ人と同じ2段ベッドで寝ることになって
最後はGoogleマップを見ながら
「俺、本当にとんでもないところに来たな……」
なんて思っていた。
今振り返れば笑える話ですけど、
当時は全然笑えませんでした(笑)
だから
これから旅をしてみたいと思っている人がいたら
SNSやYouTubeで見るような
「旅=毎日が最高!」
みたいなものだけが旅じゃないんだよ
ということは伝えたいですね。
不安になることもあるし、怖くなることもある。
帰りたくなることだってある。
でも
そういう時間も含めて旅なんじゃないかなと。
そして面白いことに
あの時はあんなに不安だった沖縄から始まって
気付けば僕は
1年半も旅を続けているんですよね。
まあ今は金欠で中断してしまってるけど(笑)
でも、今振り返ってみると
そういう不安や恐怖があったからこそ
旅の楽しさも増していたんじゃないかなと思うんです。
何でも上手くいって
毎日が順風満帆だったら
いくら旅とはいえ単調になって
すぐに飽きてしまったかもしれない。
不安だからこそ
上手くいった時に嬉しい。
怖かったからこそ
乗り越えた時に楽しい。
何もかも予定通りにいかないからこそ
予想もしなかった出会いや出来事が
旅の思い出になっていく。
少なくとも僕の旅は、
そんな感じでした。
だから僕にとって旅というのは
「毎日が最高!」
みたいなものじゃなくて、
不安も、失敗も、孤独も、楽しさも、
全部ひっくるめて旅なんだと思います。
そして
そんな旅を始めたあの日から、
気付けば1年半。
最初の夜にGoogleマップを見ながら
「すぐには帰れないところに来てしまった……」
とビビっていた自分が、
まさか1年半も旅を続けることになるとは、
あの時は思ってもいませんでした(笑)
早くそんな旅を再開できるように頑張ります!
